運送業大手のクロネコヤマトですが、世間からはブラック企業と言われているのを知っていますか?。
「え?ウソでしょ!?」と言うアナタへ。残念ですが本当です。
平成29年度に厚生労働省がまとめたブラック企業リストに名前が載っているので間違いないです。
これは世の中にヤマト運輸がブラック企業である事を知ってもらう良い機会でしたが、激務の割には保障は無いなど公にならないところもあるので記事にしました。
【関連記事】>>【絶対無理】ヤマト運輸の働き方改革が「失敗」する簡単な理由
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厚生労働省のブラックリストにヤマト運輸の名前が!
アナタは厚生労働省がまとめる労働基準関係法令違反に係る公表事案を知っていますか?
実は平成29年9月30日付けで、このリストにヤマト運輸が追加されたのです。
新たに、宅配便最大手のヤマト運輸が追加された。これまで同社の支店が掲載されたケースはあったが、9月に福岡労働局が、労働基準法違反の疑いで法人としての同社を書類送検したため、リスト入りとなった。同社の博多北支店(福岡市)が配達ドライバー2人に残業代の一部を支払わなかった疑いがもたれており、残業代未払い問題では初めての書類送検となった。
福岡の博多北支店で残業代未払いが発生。初の書類送検になったと記載されています。
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ヤマト運輸に労災はあるが使うのを嫌がる
私のセンターに勤める40代の男性ドライバーが骨折をした時の話です。
宅急便のドライバーであれば勤務中の怪我は日常茶飯事。
怪我をしたら労災として処理されますが、会社側が申告せずに済まされる事が多々あります。
労災は申告義務がありますが、あくまで「申告制」ですので、申告しない限り認定されません。
会社にも義務はありますが、労働者側にも申告する権利があります。双方が怠っているのでしょう。
今回紹介したサービスドライバーは労災認定され、休暇も貰えましたが会社の皆に申し訳ないともらしていました。
クロネコヤマトの配達要員であるドライバーは時間指定や再配達など、とにかく走り回らなければ仕事をこなすことが困難です。
特に膝や腰などの下半身に負担がかかりやすく、中には歩けなくなるほどの社員もいます。
しかし、たとえ歩けないような状況になってもヤマト運輸は今後の生活を保障してません。
最悪の場合、「あなたはもう仕事ができないから会社には必要ない」という理由で最悪クビにさせられるということもあるのです。
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サービスドライバーは使い捨て
皆さんは宅急便の配達員の年齢を気にしたことがありますか?
ほとんどが中年から高齢といわれる40代~60代のドライバーばかりで若い人はほとんどいないことに気づくと思います。
これは、セールスドライバーの業務量が多すぎて若い人がすぐにやめてしまう結果、上記のような40代以上の社員しか残らないというのが理由です。
中には若い人でも宅急便の配達を続けている人もいますが、体を酷使するセールスドライバーなんて一生できません。
ぶっちゃけ、転職を視野に入れたほうが明るい未来が開けます。
近年はこの状況を改善するため、10代~20代前半の若手新入社員は営業成績が悪かったとしても、マネージチャレンジに合格させるなどの処置を取っています。
2018年5月16日から、勤続年数や営業成績に関係なくマネージ社員になれるようになりました。
しかし、根本的な業務改善ができていないので状況は全く変わらないのです。
センター長などの役職に就いても状況は同じ
「ドライバーが大変なら役職に就けばいいじゃん。」という考えが普通ですが、センター長はドライバーを兼任しつつシフト作成や営業所の業務をこなし、上からの命令にも対応するという板挟みの状況。
エリア支店長になれば車から降りることになるためデスクワークが中心の仕事が多くなります。
しかし、お客様へのクレーム対応をはじめ上司からの命令など、様々な業務をこなさなければならず休日がつぶれてしまうことも珍しくありません。
ヤマト運輸で一生働くのは難しい!?
これは考え方一つで変わりますが、ヤマト運輸は大手企業なので今のところ潰れる心配はほとんどありません。
しかし健康なまま一生働こうとすると相当の努力が必要であることは確かです。
朝から深夜まで駆けずり回り、お客の対応に追われ心身ともにボロボロになるのを覚悟で仕事に望む必要がなります。
もしずっと働きたいのであれば、気が抜けるところは抜いてとにかく上を目指していくしかありません。
ですが、私の周りでヤマト運輸を去る人間が続出しています。
詳しくはヤマト運輸の仕事がキツイと退職したSDの話と、【運送未経験の40代に教える】ヤマト運輸の「中途採用率・就職難易度」も合わせてご覧ください。