「ヤマト運輸に転職すべきか?」それとも「大型トラックの運転手に転職すべきか?」迷っているアナタは両社の年収が気になりますよね?
普通に考えたら「ヤマトと大型ドライバー普通に考えたら、大型が稼げるに決まってるだろ。バカなこというな!」って思うでしょ?
でも実際は、大型トラックでも地場、中距離、長距離で年収は大きく変わります。
結論から先にいうと、「大型トラック」で600万円を稼ぐのは求人をしっかり選ばないと難しいです。
- 大型トラックドライバー:平均年収540万円
- ヤマト運輸:平均年収464万円
そこで今回は『40代男性』、『妻・子供2人』を持つ元大型ドライバーの話を元に、ヤマト運輸と大型ドライバーの「勤務体系」、「給料の違い」を紹介します。
これを見てヤマト運輸より「稼げないドライバー」と「稼げるドライバー」があると知ってください。
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大型トラックとヤマト運輸の年収比較
まずはヤマト運輸と大型トラックドライバーの年収の差、勤務体系の比較結果を記載します。
「年収差」は76万円
大型トラック | ヤマト運輸 | |
---|---|---|
月収 | 45万円ほど | 32万円ほど |
ボーナス | 5万円~ | 40万円~ |
年収 | 540万円 | 464万円 |
ヤマト運輸より76万円も多い「年収540万円」が見込める大型ドライバー。日給換算で約17,000円は、平均年収を上回る金額です。
(2トン~4トンは日給8,000円~10,000円ほど)
【関連記事】>>【ヤマト運輸 40代の新人】給料はいくら?ボーナスの明細も大公開!
【関連記事】>>大型トラックドライバーに転職するリスクとは?【元ドライバーが教えます】
以下は賃金労働条件実態調査(2018年度)における運送業界の平均年収を割り出した表。
大型トラックドライバーの平均年収を抜粋したのがコチラ
- 平均年齢47.5歳の年収 → 546万円
- 平均年齢48.6歳の年収 → 539万円
証拠として票の赤枠を拡大した画像↓
「運転手の給料ってこんなもんなの!?600万円稼げるんじゃないの?」と言いたくなりますが中小の運送会社なら普通。
「大型トラック」で600万円を稼ぐのは、ハッキリ言って難しいです。
【質問者】
大型トラックドライバーのひとはいくらぐらい給料もらってるんですか
【回答者】
社会保険引いても手取り額は45~65万くらいです。ボーナスは夏冬、各5万の寸志程度です。
妻子持ちドライバーの月給は、40万円だったといいますから、平均月収より若干少ないくらい。
問題はボーナスです。
なぜ大型トラックドライバーのボーナスがこれほど少ないかは理由があります。
ボーナス寸志が当たり前のトラック業界
「オレが勤めてた会社の利益はトントンだった」
ガソリン代の高騰、輸送料金の値下げなど、競争が激しい運送業界は、利益が出にくくボーナスは出なくて当たり前。
そもそも会社に利益が出ていないとボーナスは出ない。
ヤマト運輸ですら赤字になるくらいですから、運送業界が利益が出にくい構造になっています。
【関連記事】>>大型トラックドライバーに転職するリスクとは?【元ドライバーが教えます】
ボーナスは「いつも頑張ってくれてありがとう」という社員に対するプレゼントの意味合いが強く、寸志や無しであっても法律上、問題はありません。
それに会社が儲かっていなかったら、ボーナスを出す余裕すらないです。
また、運送業界はトラックを走らせた『距離』に応じて給料が出る仕組みになっています。
ですから、たとえ寸志でも「もらえたらラッキー」と思ってください。
勤務体系の比較
トラックドライバーもヤマト運輸と同じ運送業務ですから大きくは変わりません。
大型ドライバー | ヤマト運輸 | |
---|---|---|
出勤時間 | 会社規定による | 朝8時 |
帰宅時間 | 朝・昼・夜 | 22時以降 |
休日 | 取引先にあわせる | 完全シフト制 |
給料 | 歩合制 | 歩合制 |
残業 | あり | あり |
連休 | あり(希望による) | あり(希望による) |
お盆・お正月 | 取引先にあわせる | 無し |
毎日帰宅 | 帰宅できない場合あり | できる |
睡眠時間 | 3~4時間 | 5~6時間 |
拘束時間 | 長距離だと2日以上 | 14時間 |
休憩 | 最低4時間に1回 | 無し |
運送最大手のヤマト運輸ですら給料は「荷物を運んだ数 & 集荷数」に応じて変動する歩合制ですから、トラック運転手とさほど変わりません。
ただし、毎日帰宅できるヤマト運輸とは違い、トラックドライバーは荷物の届け先によって帰宅できないときもあるのがネック。
大型トラックの休日は取引先企業にあわせるため、「企業が休みなら運転手も休み」と考えてください。
ですから、ヤマト運輸と違いお盆・正月やゴールデンウィークに合わせて大型連休が取れる会社も多いです。
とはいえ、昼夜問わない出勤時間は体内リズムを狂わせる原因になり、健康面が心配・・・。
元大型ドライバーも、「夜走るからいつも家族が心配してた」と教えてくれました。
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種類別に見る年収と給料の仕組み
続いては「地場」「中距離」「長距離」の種類別に大型トラックドライバーの月収と年収の紹介。更に、トラック業界の給料の仕組みに触れます。
稼げるのは長距離。稼げないのは地場
近場を廻る「地場」の平均年収は300万円前後で、月収は20万円~が相場。
地場とは対照的に長距離は最大60万円の収入。
つまり、「稼げないのは地場」で、「稼げるのは長距離」になります。
- 地場 25万円 ~ 30万円
- 中距離 30万円 ~ 38万円
- 長距離 40万円 ~ 60万円
大型ドライバーの給料は、地場、中距離、長距離に限らず、「距離 + 運んだ荷物の量」で増える仕組みです。
ですが、走行距離が70kmを超える中距離でも40万円に届かず、長距離でやっと40万円を超えるのが現実・・・。
地場と長距離では倍の給料差です。
しかし、700万円以上もらえる会社もあり稼げる仕事だとわかります。
【質問者】
大型トラックのドライバーは、どれぐらいの年収があるものなのですか?
【回答者】
会社に寄って様々ですが、自分の知る限りで答えると年収300万前後の方から700万以上の人も居ます。
トラック運転手の給与ルール
トラック業界は以下の法則で給料を算出しています。
- 歩合給 → 運んだ荷物量によって毎月の給料が増減する仕組み。
- みなし残業 → 毎月一定の残業があるのを前提に、一定額の残業代を払う仕組み。
以下の表の青枠が固定費で、オレンジが歩合給の費用です。トラック業界は、このように月の売り上げによって給料が増減する仕組みです。
ですから年間の売り上げが増えれば給料にプラスされ、ボーナスも支払われます。
「歩合」は一見すると不利なシステムに見えますが、走れば走るだけ稼げるのでモチベーションアップにつながるのが特徴です。
ただし、同じ仕事でも会社によって給料が大きく増減する運送業界。
長距離トラックでも困ったことがあります。
詳細は続きで・・・。
【関連記事】>>大型トラックドライバーに転職するリスクとは?【元ドライバーが教えます】
7次請けまで!?下請けの現実
「会社によって給料が違う理由は下請けにピンハネされるから」
大手の運送会社が請けた仕事は、下請けに6割り程度の金額で回されます。
しかし、実際は7次請けまであり、通常168,000円だった仕事が、下請け、孫請け、ひ孫請けにドンドン中抜きされて、65,000円まで下がる事態が発生。
以下は運送業界の下請け構造です(運革協調べ)
利益が出ないからと仕事を断れば、次から仕事をもらえないになっています。
その結果、昔は稼げるといわれていたトラック運転手でも、稼げなくなりつつあるのが現状です。
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稼げるドライバーって結局どれ?
下請けに中抜きされて大型トラックでも500万円代止まりなら、「600万円稼げるってウソなんじゃないの?」というアナタに大型トラックの運転手で年収600万円を稼ぐ方法を紹介します。
トレーラーの仕事を選ぶ
「トレーラーなら600万円が楽に狙える」
大型乗りで年収600万円を安定して稼ぎたいなら、トレーラーの仕事に就いてください。
給料は会社によって大きく前後しますが、某大手運送会社のトレーラ部門を例に挙げると
- 昼 45万円~50万円
- 夜 55万円~60万円
昼間の乗務でも長距離を走れば毎月の給料は50万円以上。つまり年収600万円を達成できます。
yahoo知恵袋にもトレーラーの仕事は収入がよいと書いてあります。
【トラックドライバーへの転職を考えています】yahoo知恵袋より
【質問者】
運送会社を選ぶ際に気をつけるポイント、心構えを教えていただけますか?
【回答者】
もちろん運ぶ荷物や会社によって収入や待遇は変わるのですが、全体的に見て、やはりトレーラーに乗るのが一番収入的には良いです。
福利厚生が安定している大手のトレーラー業務は、それほど苦しい思いをしなくても、600万円が見込めます。
年収600万の求人
「年収600万円を狙えるトレーラーの求人を教えてくれよ」
という前に、運送業人もブラック企業が多いのを知ってますか?
大手のヤマト運輸ですら超絶ブラックなんですから、求人は慎重に探さないと泣くことになりますよ。
すでにトレーラーの経験があるなら応募しても大丈夫ですが、いきなりトレーラーに乗せてくれる会社はまずないです。
ですから10トンの大型トラック → トレーラーの順にステップアップしましょう。
最初からトレーラーに乗りたいなら、トレーラーのみを扱う運送会社に応募してください。
「そんな都合のいい求人あるわけないだろ!」というアナタにぜひ利用してもらいたいのが、CMでおなじみの「ドラエバー」です。
トラックドライバーに特化した求人サイトで、年収から勤務系まで全部記載されています。
トレーラーの求人多数、企業の写真付きなので「社内の雰囲気もわかりやすくて便利」。
毎月1,500件以上の求人を出しているので、アナタが希望するトラックドライバーの求人が必ず見つかります。
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【まとめ】絶対に稼げるのはトレーラー
ヤマト運輸と大型ドライバーの比較はいかがでしたか?
意外と稼げると思っていたヤマト運輸ですら年収は400万円台。大手宅配便業者でこの年収ですから、あまり多くはありません。
もしヤマト運輸のドライバーで年収600万円を狙えるか?と聞かれたら間違いなく答えはNo・・・。
しかし、トレーラーなら年収600万円を最短で狙えます。
- ボーナスは寸志
- 下請けのピンハネが多い
といった問題点はあります。
ですが、
- 大型連休が取れる
- 昼間の月給は40万円以上
- 夜間の月給は55万円以上
- 頑張るほど給料が増える
- ヤマト運輸より76万円も高い年収
などが問題点以上にメリットがあります。
- 運転手に憧れている
- 子供のころからトラックが好き
など、トラックドライバーの夢をかなえながら、年収600万円を得られる仕事は他にないですよ。
すでに大型トラックを運転中なら、トレーラーの求人に応募すれば即採用間違いなし。
大幅な年収アップは確実です。
「やっぱりあの時、決断しとけばよかったな~」と後悔する前に、トレーラー業界に転職しましょう。
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