「腰痛になるのが怖くて配送業への転職をためらっている」というアナタへ。
ヤマト運輸に転職して腰痛になったらどうしますか?
腰痛になったら配送の仕事ってできないですよね。だから日ごろから腰に負担をかけない荷物の運び方が重要です。
しかし、腰に負担をかけない荷物の運び方と積み込み方を知らない人もいますよね。
今回は、ヤマト運輸でドライバーとして働いていた私が、荷物を運ぶコツを紹介します。
まず最初に、腰痛は労災人店されません。
また、配送業の仕事をする人全員が腰痛になるわけじゃないと伝えておきます。
なお重い荷物を持ち上げるポイントは「ヤンキー座り」&「スクワット」です。
宅急便暦5年の私ですら、腰痛になっていないのが何よりの証拠。30年勤めている人だって腰痛にならずに仕事をしてるドライバーがたくさんいます。
しかし、何も考えずに荷物の積み下ろしをしていると、「なんか腰が痛いんだよな~」と気づいたら腰痛だったということになりかねません。
特に正しい荷物の持ち方を知らない新人は、知らず知らずのうちに腰を酷使しています。
ちなみに腰痛になっても労災は簡単に使えません。詳しくはこの後説明します。
そこで今回は「腰痛と労災の関係」、宅急便を配達していた私の「腰痛にならない荷物の持ち上げ方・運び方」と「運転中の対策」を説明します。
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腰痛と労災について
業務が原因の腰痛は「労災」として認められるのか?という疑問にお答えします。
腰痛は労災認定されない
「仕事が原因なのか、日常生活が原因なのか」が区別できないのが原因。
- 加齢による体力低下が原因かも
- 自宅での作業や運動が原因かも
- 業務内で重い荷物をもったのが原因かも
このように原因がハッキリせず、労災認定は難しいです。
私が所属するセンターのドライバーが腰痛になった時、
「仕事が原因で腰痛になったのかわからねーしな」と全く相手にされませんでした。
しかたなく労災を諦めて、サポーターで腰を保護しながら仕事を続けています。
社員「仕事が原因で腰痛になったから労災使わせてください」
会社「そうか。でもな、仕事が原因か、プライベートが原因か分からないから労災適用できない」
このようにほとんど労災認定されません。
Yahoo知恵袋にも書いてあります。
【質問者】
腰痛やぎっくり腰での労災はほとんど通らないと言いますが、現状どんなものですか?
【回答者】
腰痛や腱鞘炎などの「非外傷性の疾患」は、労災認定には高い壁があります。
そもそも、腰痛や腱鞘炎は「業務外」、例えば日常生活やスポーツ、あるいは加齢や運動不足ででも起こり得ます。
それを「業務が原因で起こったに間違いない」と”業務の起因性”を証明することは非常に難しい事です。
結局、自分自身で対策するしか方法はありません。
しかし、どうしても労災認定してほしいというアナタは、医師の診断書を提出してください。
そうすれば、労災認定される可能性が少しだけあります。
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配送業ドライバーの腰痛対策
配送業のドライバーは腰痛対策の研修などはありません。自分で最適な荷物の持ち方を調べて実践しています。
力任せに荷物を持ち上げて腰痛になる人を何人も見てきた私が、正しい持ち上げ方を紹介しますが、続きを見る前に「ヤンキー座り」を頭に思い浮かべておいてください。
ヤンキー座りとスクワットがポイント
「重い荷物は必ずしゃがんで持ち上げる」
ヤンキー座りしながらスクワットの要領の持ち上げ方を徹底すれば腰痛は防げます。
荷物の持ち上げ方・運び方は新人研修を含めて誰も教えてくれません。
私と新人研修に参加した30代の新人君は、重い荷物を持ったことがなく、持ち上げるのに苦労していました。
【関連記事】>>ヤマト運輸に入社後の「新人研修」で学ぶこと【40代・50代も同僚】
一番ダメな持ち上げ方は、腰を「くの字に曲げて」ひざを「伸ばし」腕の力だけで持ち上げる方法。
これだと腰に大きな負担が掛かり、何度も繰り返せば確実に腰痛になります。
ですから、水などの重量物を持ち上げる時は、ヤンキーのように両足をしっかり開いてしゃがみ、足の裏に力を入れながら、スクワットの要領で立ち上がるのがベスト。
体を荷物に密着させて持ち上げる
「荷物は体に密着させる」
20kgあるウォーターサーバー用の水を持ち上げる時を想像してください。
ひじを伸ばした状態で持ち上げようとしても絶対に持ち上がりませんよね。
腕力に自信がある人なら持ち上がるでしょうが、腰にすさまじい負担が掛かりますし、腕力だけで持ち上げたらすぐにバテます。
しかし、水の箱を体に密着させて抱きかかえるように、ヤンキー座りとスクワットの要領で持ち上げれば、体全体で荷物の重量を支えるので、それほど重さを感じることなく持ち上げられます。
運ぶ時も一緒。
体に荷物を密着させて、腰ベルトの上に荷物を引っ掛ければ20kgの水も簡単に運べます。
コルセットを巻いて仕事をする
「バンテリンの腰痛サポーターがいい」
私の担当地域は飲料メーカーがあり、毎日15kg以上のジュースのケースを50個ほど集荷していました。
通常時期でこの数ですから繁忙期は100個以上の集荷です。
毎日、汗だくになってうんざりするほどの荷物を集荷するので、腰への負担は常に意識していました。
「このままだと腰がやばいな・・・」
そこで妻と二人で薬局に行った時に見つけたのが「バンテリンの腰痛サポーター」です。
マジックテープ式で締め付けを調節でき、激しく動いてもテープがはがれず違和感なし。
一度装着したら、このサポーター無しで仕事ができないくらいです。
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運転中の腰痛対策
運転中の腰痛対策はどうすればいい?という意見もありますよね。トラック運転中はどんな対策をしているのでしょうか。
何もしない
「特に対策してない」
中・長距離トラックの運転手だったら、椅子や背もたれに座布団やクッションを敷いてますけど、私を含めたヤマト運輸など配送業のドライバーは何も対策していません。
その理由は、玄関を出て次の家まで数メートルしかトラックを走らせないからです。
中山間地域は一日に50km近く走る場合もありますけど、工場、住宅密集地はトラック乗車 → 数メートル走って降りて配達の繰り返し。
ですから運転中の腰痛対策は必要ありません。
ただし一つだけ注意することがあります。
それはデコボコ道を走る時です。
道路の段差は減速して腰の負担を減らす
「デコボコ道は減速して荷物と腰に衝撃を与えないようにする」
デコボコ道といっても砂利道のことではなくて、マンホールや轍(ワダチ)を跨いで走る時の注意です。
腰痛対策と直接関係はありませんが、デコボコ道を通る時は止まる一歩手前まで減速し、荷物と腰に衝撃を与えないようにしていいます。
トラックのサスペンションは「板バネ構造」なので、猛スピードで道路に段差に乗り上げると「ガツン」と強い衝撃で、荷物と腰を傷めます。
何度も腰に衝撃を与えると、荷物の破損・腰痛や胃下垂の原因になるので、段差は減速必須です。
【まとめ】配送業で腰痛を防ぐ方法
最後に『配送業と腰痛・労災認定』のまとめです。
配送業の職業病とも言われる腰痛は、荷物の持ち方を工夫するだけである程度は防げます。
【荷物を運ぶときの対策】
- ヤンキー座りとスクワットがポイント
- 体に荷物を密着させて持ち上げる
- コルセットを巻く
【運転中の対策】
- 何もしない
たったこれだけで腰痛を防げます。
しかし一度腰痛になったら治すのは難しいですし、会社はアナタを守ってくれません。
ヤマト運輸への転職を目指している配送業未経験者のアナタは、長いドライバー生活でいきなり腰を壊さないように注意してください。
ですから、日ごろから腰痛にならないように今回紹介した荷物の持ち方を常に意識し、長くドライバーとして働けるように一工夫しましょう。